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発行日：xxxx年xx月xx日 |
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KKS Mail News Vol.589 2011/06/26 今週日曜発行
新聞本紙情報も掲載 → http://www.kknews.co.jp/
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水玉の笑顔が消えていく。少しずつ消えて、真顔が生まれてくる。
消えていくなかで、水玉の身体は動きはじめ、帽子とはなれていく（続く）
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◆今週のcontentsは−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
|・今週のKKSブログ人気記事ベスト５
|・Pick it up!! 適度な休憩が学習の効果をあげる〜理化学研究所
|・今週のニュース
|・メルマガ編集日記 「はしごがなくなり、少しずつ変わる」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−です◆
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今週のKKSブログ人気記事ベスト５
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１：国民の半数 不便になっても、電気代が上がっても原発利用は「反対」
http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2011/06/post_4941.html
２：父の日に何かするのは小学校高学年の女の子〜ベネッセコーポレーション
http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2011/06/post_4957.html
３：古川聡宇宙飛行士が搭乗するソユーズ宇宙船まもなく打ち上げ！
http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2011/06/post_4920.html
４：図解で考える方法 魚骨図
http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2006/06/post_364.html
５：地域格差なく、国全体で９０％以上の人が節電を意識 日本生命
http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2011/06/post_4918.html
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Pick it up 適度な休憩が学習の効果をあげる〜理化学研究所
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独立法人 理化学研究所により、学習の効果を上げるには休憩を取ることが
なぜ重要であるのかがマウスを使った実験で解明されました。
動物には動くモノを無意識に目で追うという習性があり、練習を繰り返すと
運動学習が生じて、より大きく眼球を動かすようになります。研究グループは、
４・５秒で１往復するチェッカーボードを、マウスに集中的あるいは休憩を
取りながら分散的に目で追わせ、生じた学習効果（運動記憶）を比較しました。
詳しくはこちら↓
http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2011/06/post_4974.html
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今週のニュース
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【教材】
中学生の興味関心を引き出す期待のデジタル教科書を紹介〜東京書籍
http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2011/06/post_4961.html
本物のように木工工作体験ができる『リアルコンストラクション』発売
http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2011/06/post_4977.html
【教育よもやま話】
凸版印刷と東京学芸大学が、企業・団体と教育現場を結ぶ共同研究を開始
http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2011/06/post_4960.html
第7回 昭和シェル石油 環境フォト・コンテスト「わたしのまちの○と×」
http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2011/06/7_6.html
お年玉「貯蓄する」が最も多い、自分の貯蓄「ある」４割強〜５割強
http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2011/06/post_4970.html
学校に求めることは「学力向上」日本PTA全国協議会による保護者の意識調査
http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2011/06/pta_1.html
今年の夏休みは、テーマを決めて作品作りに取り組んでみよう！
http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2011/06/post_4973.html
適度な休憩が学習の効果をあげる 一夜漬けは２４時間後に記憶が半減
http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2011/06/post_4974.html
教育条件整備に関する総合的研究（学校規模研究分野）の調査結果を公開
http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2011/06/post_4976.html
【行政】
よりそい「不登校・ひきこもりに対する民間支援団体の活動事例集」
http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2011/06/post_4959.html
全国、夜間休日問わずかけられる「２４時間いじめ相談ダイヤル」
http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2011/06/post_4962.html
被災した子どもたちに芸術を届けよう！文化庁が被災地での芸術活動を支援
http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2011/06/post_4964.html
犬山市図書館システム更新業務プロポーザル
http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2011/06/post_4965.html
平成２３年版「子ども・若者白書」内閣府のホームページにて公開
http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2011/06/post_4966.html
一層の節電が求められる今年は「スーパークールビズ」環境省から提案
http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2011/06/post_4971.html
6月は『食育月間』。家族で楽しい食事、バランスのとれた食生活を！
http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2011/06/6_7.html
どんな植物のカーテンにする？グリーンカーテンフォトコンテスト作品募集！
http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2011/06/post_4978.html
【ICT】
身近なフレーズを学習できる日常英会話学習アプリ『ヘビロテ英会話』
http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2011/06/post_4967.html
被災大学、学生をボランティア派遣している大学が対象のeラーニング提供
http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2011/06/e_11.html
【イベント】
超エコなお宝保存システムに触れる 特別展『よみがえる国宝』を開催
http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2011/06/post_4963.html
冷房を使わなくても、涼しさを味わえるイベント「怪談の夕べ」〜墨田区
http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2011/06/post_4968.html
「文化人・芸能人の多才な美術展」大塚国際美術館でチャリティー開催
http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2011/06/post_4969.html
「かぞくですまいの節電計画」の参加者を募集しています〜国立科学博物館
http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2011/06/post_4972.html
第３５回水の日・水の週間「水の恵み?東日本大震災を機に考える?」
http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2011/06/post_4975.html
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メルマガ編集日記 〜 はしごがなくなり、少しずつ変わる
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昼間の、人の往来がせわしい駅の中。女の子が立っている。
だれかと待ちあわせをしているのか、あたりをかるく見回しては、
手首の腕時計をのぞきこむそぶりを、いくどか繰り返している
女の子は、薄手の麻の白いワンピースに、あわい青の上着を重ねています。
むぎわらにも似た、大きなつばが付いた帽子を頭上に。布かばんを手に。
彼女が腕時計をのぞきこむたびに、左肩前でかるく結わえた黒髪が垂れる。
涼やか。
夏だなあ、と思います。
彼女の後ろから、別の女の子が近づいてきた。
近づいてきた女の子は、やはり麻地のワンピース。黒に小さな水玉が
一様に散らされています。上着は、グレイの短いプルオーバー。
表面がなめらかです。絹と麻の混成の生地なのでしょう。
水玉女の子が、帽子女の子に近づくべく、ゆっくり歩いていく。
肩口より上で切りそろえられた、茶色い短めの髪の毛がゆれる。
彼女の髪は、少しだけ毛先を内側に少しだけカールさせてあって、
ストレートのように見えながら、ふわふわとしたボリュームがある。
明るい茶色の髪の毛が、そのボリュームを軽く感じさせる。
水玉が、後ろであゆみを進める。茶色がさらさらと揺れる。
帽子は、腕時計をのぞき込む。黒い結わえ髪がふらりと垂れる。
水玉は、帽子のすぐ後ろにつく。大きい笑顔をしている。
帽子は、腕時計をのぞいている。人待ちした困惑顔をしている。
水玉は、帽子の後ろ側から右手側に回っていく。
180度、体の向きをなめらかに180度変えながら、帽子を芯にくるりと回る。
水玉は、満面の笑顔で帽子の顔をのぞきこんだ。
水玉の笑顔が消えていく。少しずつ消えて、真顔が生まれてくる。
消えていくなかで、水玉の身体は動きはじめ、帽子とはなれていく。
どうやら、ひと違いだったみたいです。
「悪趣味だなあ」
何がですか、渡井さん（仮名）。
「ずっとその女の子たち見てたんでしょ？ 視点が、なんかえろい」
えろい言うな。しかし、ああいう時って、ゆっくり表情動いてくよね。
「びっくりしすぎて、ってこと？ 私だったら、すぐにごめん言うけど」
何かやろうとして、単純にうまくいかなかった、ってんじゃないから。
しかける前提自体がくずれてるでしょ。これだと人違いってことだけど。
人間って、そこで、キャパシティオーバーになっちゃうんだろうね。
「まずったってのと、気恥ずかしさと、このあとをどうするのかってのと、
あの野郎なぜ居ないんだってのと、この野郎なぜ居るんだってのと」
あとは、あそこに立ってこちらを向いている素敵でダンディな御方に、
私のひどいところを見られてしまったわ、私ったらどうしたら
この姿をリカバリーして、あの方へアッピールできるのかしらってのと。
「素直にごめんって言えるのは、前提のはしごを外されてない時なのかも」
突っ込んでくれる？ ちょっと恥ずかしいのよ？ 自分でも。
「はしごがいきなり消えて、岩にしがみついた瞬間には、
それにいっぱいいっぱいで、表情まで気が回らないかもしれないよね」
無視しないでくれる？ 寄る辺ないのよ？ 自分でも。
「寄る辺がいきなり無くなるってのは、怖いもんねえ」
お母さん。
母とスーパーに買い物に出かけた4歳の僕は、お菓子をねだろうと
近くのチェックの薄手エプロンにしがみつきます。
「僕？ 違うよ？」
母ではない声。
見上げてみると、天井の蛍光灯で逆光になって、エプロンの顔は黒い。
「お母さんとはぐれちゃった？」
その声は優しくて、怖い。僕は言葉を発しないまま、
エプロンにしがみついたまま、顔っぽい黒いものを見上げている。
天井の蛍光灯がまぶしい分、黒いものはどこまでも黒い。
エプロンをしっかり持ってないと、吸いこまれそうな気がする。
「どこに行っちゃったんだろうね？」
エプロンから手を離せないまま、あたりを見回す。
通路の向こうの方から、慌てて駆けてくる母の姿。
僕はその姿を見てから、やっとエプロンから手を外せる。
母のもとへと駆けだしていく。
「ふむふむ。なるほどなるほど。分かりましたぞ。榊原君」
渡井、お前はなに設定だ。
「そういう年少時の経験を経ることにより、榊原君は年上の女性に
翻弄されていたいというリビドーを身につけてしまったのですな」
渡井さんは鼻の付け根に中指をあてて、軽く押し上げるふりをします。
ひょっとしてそれはあれか。メガネをずり上げるというジェスチャーか。
メガネ男子を前にして、それは嫌味か、嫌味なのか。
「あなた、歪んでるわ、どうしようもなく歪んでるわよ」
どんなんだ、その大仰な言い方。アメリカドラマの吹き替えか。
「アハ？」
両肩をすくめたのか？ アメリカか。アメリカなのか？
「パードン？」
ぎゃーわー。かーゆーいー。むーかーつーくー。
「マム」
突然、高い声がする。茶色い瞳が、くりくりとした女の子。
瞳よりさらに淡い、茶色がかった金髪は、短く無造作に切られている。
「なに？」
「これ食べたい」
女の子は、メニューのパフェを指さしています。
「もう。甘いのばっか。さっきもクリームソーダ頼んだじゃない。
欲しいの？ 欲しいんだ？ ・・・パパには内緒だからね？」
シュア。元気よく返事をした女の子は、程なくしてやってきた、
みずがめ座をイメージした大きめのパフェを、懸命に食べる。
ときおり首をあげて、きょろきょろ辺りを見回し、渡井さんを見つけて、
ほほ笑んで、パフェの容器に首を突っ込んで、また食べはじめる。
なんか、リスみたいだ。
「向こうは、甘いものがむちゃくちゃ甘いじゃない。
それでなのかなあ。こっちだと分量増やさないと満足できないみたい。
こういうとこ来ると、お金がかかって仕方ないよ」
はしごはいきなり外されて、彼女は岩にしがみついた。
しがみつくのにいっぱいで、そこから登っていくことはできなくなった。
けれど、しがみついている間に、彼女は少し変わったように見えます。
「かわいいでしょ」
渡井さんは女の子を見つめ、前にしなかった表情を見せる。
それは確かな変化で、良いのか悪いのかは、僕にはわからない（榊原）
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