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 ■━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━■
     KKS Mail News Vol.642 2012/07/11 毎週水曜発行
     新聞本紙情報も掲載 → http://www.kknews.co.jp/
     毎日ニュース更新中 → http://www.kknews.co.jp/wb/
    書籍blogも更新中 → http://www.kknews.co.jp/htdocs/
  携帯でチェック!! http://www.kknews.co.jp/wb/mobileaccess.php
 ■━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━■

 きれいな、糊のきいている白衣を着て、
 マスクと薄手のゴム手袋をつけた女は、
 そのドアの中にゆっくりと入っていった。
 ドアは静かに閉じられ、その上部天井にある、
 文字の書かれた表示灯がともった。

 ほどなくして、そのドアが面している、光量が足りないために薄暗く、
 ともすれば冷たさを感じさせる細い通路に、足音が響いた。

 さほど高くはない、量販物のスーツを着た男。
 夏だからなのか、値段のせいなのか、生地は薄く、全体的に依れている。
 男は、外から大急ぎでやってきたのかもしれなかった。
 額や鼻の頭に、玉のような汗がいくつも浮かんでいる。

 彼は、ドアを開けようかという動きをし、止まった。
 ドアの前で立ちすくみ、自分の手の付近を注視し、
 それから、天井にある表示灯を無表情に、一瞬見やった。
 脱力したのか、近くの長椅子の端に座り込む。

 時が過ぎる。

 スーツの男は、いつしか脚をゆすっている。
 時間が経っている。あまりにも時間が経ちすぎている。
 男は、無表情のまま、長椅子に座って、脚をゆすり続ける。
 苛立ちを、すべて左足に込めるかのように、ゆすり続ける。(続く)
 
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
 
 ◆今週のcontentsは−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 |・今週のKKSブログ人気記事ベスト5
 |・Pick it up!!  PC・ネットの学習活用は塾より家庭学習
 |・今週のニュース
 |・メルマガ編集日記 「奇妙のシグナル(前篇)」
 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−です◆
 
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 【名古屋・東京・大阪で開催】平成24年度 九州教育旅行説明会 
              主催/九州観光推進機構、九州7県
 ━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
 九州新幹線の全線開通とともに、アクセスがさらに向上しました。
 同時に、各県をつないだ様々な教育旅行が盛んになり、各県とも
 多様な教育旅行を展開しております。それらを一堂にご紹介します。
  ■名古屋会場:8月7日(火)ホテル名古屋ガーデンパレス
  ■東京会場 :8月20日(月)アルカディア市ヶ谷
  ■大阪会場 :8月21日(火)KKRホテル大阪
  
  内容:修学旅行にふさわしい各県の観光地や体験施設紹介や、
     学校の事例発表、相談会など
     (説明会:13時〜16時 相談会:16時〜17:30)    
   詳細はこちら<http://kyoiku.welcomekyushu.jp/> 
   ※九州教育旅行ネットがオープンしました
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          今週のKKSブログ人気記事ベスト5
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 1:スマートフォンに入れている学習アプリ、人気はやはり英語学習
  http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2012/06/post_5911.html

 2:夏の自由研究にピッタリ!夏休みならではの学習イベント盛りだくさん
  http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2012/07/post_5913.html

 3:小学生の理科への興味・関心は増す傾向に 背景に理科支援員の効果も
  http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2012/06/post_5881.html

 4:図解で考える方法 魚骨図
  http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2006/06/post_364.html

 5:平成24年度版 子ども・子育て白書・若者白書の公表 内閣府
  http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2012/06/post_5859.html

 ▲…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
  Pick it up PC・ネットの学習活用は塾より家庭学習
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 パソコン、インターネットが多くの家庭で普及し、携帯電話などの
 情報端末を持つ子どもが増えている昨今、塾や家庭学習でも、パソコンや
 インターネットを利用しているという話を耳にします。

 小・中・高校生のパソコン・インターネットを利用した学習の現状についての
 アンケートによると、小学生の約4人に1人、中学生の約2人に1人、高校生の
 約3人に1人が家庭での学習にPC・インターネットを利用しており、
 年代を問わず、ある程度定着しているようです。一方で、塾・予備校で
 PC・インターネット学習サービスを利用している割合は16.2%にとどまり、
 利活用は限定的であるようです。
 
 
 詳しくはこちら↓
 http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2012/06/post_5908.html
 
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            今週のニュース 
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 【教材】
 1940年代の沖縄上空を自由に移動しながら、沖縄戦の実相について学ぼう
 http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2012/07/post_5925.html
 
 『やること付せん』と『ひみつ付せん』を新発売〜オフィスや家庭で
 http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2012/07/post_5929.html
 
 
 【教育よもやま話】
 兵庫県淡路市「AIE国際高等学校」同市内小学校で英語ボランティア活動
 http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2012/07/aie.html
 
 大好きな地下鉄の絵を描こう! 第30回「メトロ児童絵画展」作品募集中
 http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2012/07/30_5.html
 
 「地球にやさしい、ゆたかなくらし」 環境絵画コンクール作品募集中
 http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2012/07/post_5928.html
 
 「高校生価値意識調査2012」が行われます
 http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2012/07/post_5931.html
 
 今年度の新入社員の働く意欲や将来の目標は?〜産業能率大学
 http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2012/07/post_5930.html
 
 電子書籍の認知度は約7割、「利用したい」6割弱、端末は「スマートフォン」
 http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2012/07/post_5932.html
 
 絵はがきで感動を伝えよう「東京ディズニーリゾート 絵はがきコンクール」
 http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2012/07/r2012.html
 
 旺文社主催『全国学芸サイエンスコンクール』作品を募集
 http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2012/07/post_5935.html
 
 
 【行政】
 小1問題・中1ギャップ 教員加配に関わる効果検証調査〜東京都
 http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2012/07/post_5923.html
 
 東北復興再生フォーラム7月6日開催
 http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2012/07/76.html
 
 公立小学校教師を志す学生の方々へのハンドブックを作成〜東京都
 http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2012/07/post_5926.html
 
 ナノレベルの最先端技術・研究施設を動画で紹介 量子ビームMOVIES
 http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2012/07/movies.html
 
 地震に対する知識や発生時の心得について学ぶ副読本を作成〜東京都
 http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2012/07/post_5933.html
 
 
 【イベント】
 大阪府内のトップスポーツチームとスポーツできるフェスティバル開催
 http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2012/07/post_5927.html
 
 暑い夏こそ、エアコンについて学ぼう!ダイキン工業の体験学習イベント
 http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2012/07/post_5934.html
 
 「高校生のための研究体験講座2012『古脊椎動物の研究』」開催
 http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2012/07/post_5936.html
 
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       メルマガ編集日記 〜 奇妙のシグナル(前篇)
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 これは、とあるお父さん向けカフェに入った時の話。

 ここの天井に、非常誘導灯みたいな表示灯ライトがあるんですよ。
 トイレの施錠に合わせて点いたり消えたりする、トイレの所在を表す
 表示灯だったのでした。

 ところがこの表示灯、少しおかしい事になっている。

 点いているときは、入っている。
 消えているときは、空いている。

 何とも言えず、紛らわしいんですよね。
 所在を表しているんだから、トイレが空いているときに点けばいいのに。
 なにか、なぜか、直感的ではない。

 どうしてこんな設計にしてあるんだろう、と考えていたとき、
 展開されたのが冒頭のシーンでした。なるほどなと。手術室なんだなと。
 手術室の前の「手術中」表示灯。あのイメージなのだろうなと。
 あるいは、ラジオ局のスタジオの「ON AIR」。このイメージなのだろうなと。
 だから、使っているときに点くし、誰もいないときは消えている。

 思いついてみれば、理解は出来るものの、納得は出来ない。
 だって、あまりにも使いにくいじゃないですか。
 そのドアの向こうは、手術室でも、スタジオでもないですからね。
 ドアの外で、静かにしとかなきゃいけない理由とかないですからね。
 入っちゃいけない理由はありますけれど、そもそも鍵は掛かってる。

 百歩譲って、上記のようなON/OFFになっている理由が
 「お客さんがトイレに入ろうとしたとき、使用中のためにしぶしぶ席に戻る」
 という行動を防止するためのものだったとしてみましょうか。
 であれば、その表示灯は「使用中」とか「ON BENKI」とか。
 そういう表記になっているべきではあるまいか。

 しかし、その表示灯の表記ときたら、
 「トイレ」
 という、武骨な3文字だけなのでした。

 明らかに「トイレ」点いてる方が

 「ここがトイレなんです」

 という、大声をあげた主張に近いですよね?

 「今だったら入り放題です。使ってください!!踏ん張ってください!!!」

 って、主張をしている状態ですよね?

 しかし、現実には逆になっている。

 人が入っているときに「トイレ」は点く。
 人が居なくなったときに「トイレ」は消える。

 どう考えても、直感的でない。

 何人もの老若男女が「トイレ」トラップに引っかかりました。
 ドアを開けようとして、開けられず、鍵穴の近くの
 「鍵しまってますよ表示」(鍵を閉めると、赤くなる部分)を見て、
 ばつが悪そうに、あるいは舌打ちしながら去って行きました。

 おばちゃんは、ドアノブをひとしきりカチャカチャ鳴らした後
 「あらやだはいってるわやだやだはいってるわ困ったわ空いてないわ」
 とおばちゃん友達に向けて、大声で叫んだりしていくのでした。
 そんな時には、トイレから出てくる人の方が、ばつが悪そうに、
 あるいは舌打ちしながら去って行くのでした。

 そんな悲喜劇が、トイレのドアのこちら側で、
 僕の居た、わずか1時間弱の間ですら、幾度となく繰り返されていたのです。

 これまで、どれだけの人がこの「トイレ」に騙されてきたのか。
 「くっくっく。また騙されやがったぜ。ちょろいちょろい、愚民どもめが」
 その「トイレ」は、人間たちをそうあざけっているに違いありません。

 さて。

 この話はここからが本筋だったりするのですが、
 あまりにも長くなりすぎるので、ここで一旦ストップ。
 続きはまた来週なのでございます。

 いや、でもちゃんと締めるべきエピソードは残ってるか。
 冒頭の白衣の女と、スーツの男がどうなったのか、というお話。

 彼は、長椅子の端で、ひとしきり貧乏ゆすりをしていました。
 僕は同じ長椅子のもう一つの端に座っていたので、
 なかなかダイレクトにその振動を感じられます。

 ナイスグルーヴ。グッドバイブレーション。
 このバイブレーションを持ってすれば・・・出来る!!

 僕は、超小声でつぶやくのでした。
 
 わ・れ・わ・れ・は・ち・きゅ・う・じ・ん・だ。

 スーツの男に睨まれました。

 気づかれてた。ごめん。特にちゃかすつもりは無かったんです。
 ただ、僕の内なるパッションが止まらなかった。ソウルの高まりを
 抑えきれなかったんです。すいません。ほんとすいません。

 そうこうしているうちに、ドアが開き「トイレ」が消える。
 スーツの男は、もう我慢することが出来ない。すわ、と立ち上がる。

 ドアから出てきた白衣の女は、すでに白衣ではありませんでした。
 マスクも、手袋も付けてない。普通の可愛らしい女の子の姿をしています。
 ふと見ると、彼女は大きな紙袋を手に持っているのでした。
 紙袋から、先ほどの白衣と、マスクと手袋とが覗いている。

 近くで、コスプレの集会でもあったんでしょうね。
 で、その会の終了後、会場近くのこのカフェで着替えるべくトイレに入り、
 その衣装を大切にたたんだり、着た後の処理をしたりしているうちに、
 中で随分と時間が経ってしまっていた、と。
 
 スーツの男は、そんな事には頓着いたしません。
 女の子を横眼で睨みつけながら、勢いよくトイレに駆け込み、
 音を立ててドアを閉めた。

 「トイレ」は、ふたたび点いた(続く) 
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