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発行日:xxxx年xx月xx日 |
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KKS Mail News Vol.648 2012/09/02 今週日曜発行
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大阪の下町の晩夏は、真綿で締め付けられるようにぬるく、暑い。
温まった汗が、噴き出さずに皮膚の下で、はいずり回っている。
一本の、直立した線香から、まっすぐの煙がたちのぼる。
煙は、天井近くまですっと伸びて、薄くなり、消えていった。
僕は今、仕事仲間だった人の実家に、彼にお別れをするために、
東京から大阪にまで、やってきている(続く)
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◆今週のcontentsは−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
|・今週のKKSブログ人気記事ベスト5
|・Pick it up!! NPO活動等による被災地復興に関わる取組などを調査
|・今週のニュース
|・メルマガ編集日記 「お別れをするたび」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−です◆
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今週のKKSブログ人気記事ベスト5
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1:公立学校施設の耐震改修状況調査 小中学校の耐震化率は84.8%
http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2012/08/848.html
2:夏休みのツボを押さえた特集ページ 「Yahoo!きっず夏休み特集2012」
http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2012/08/yahoo2012.html
3:体育での死亡事故は突然死が70%以上、頭部外傷、溺水および熱中症の順
http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2012/08/post_6000.html
4:図解で考える方法 魚骨図
http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2006/06/post_364.html
5:小学生の8割強がパソコンを利用し、約4割が携帯電話を所有
http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2012/08/post_5991.html
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Pick it up NPO活動等による被災地復興に関わる取組などを調査
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国立教育政策研究所は、地域におけるNPO活動やボランティア活動等の
普及促進のために、東日本大震災の復興に関わっているNPOや
ボランティア等の特色ある活動の実践事例の調査を行ないました。
調査結果から、被災地の実態に応じた柔軟かつ多様な取組が行なわれていて、
活動を進める上での仕組み作りや組織化に工夫が見られました。
また、被災地のニーズと支援側を調整するコーディネート機能を果たす実際の
現場経験を有する中間支援組織(行政機関またはNPO等)が重要な役割を
担っており、中間支援組織が存在する地域では支援活動が円滑に行なわれて
いることがわかりました。そして、企業やNPO等が地域で活動を行なう際、
地域とのつながりや信頼関係を構築するためには行政機関への期待も大きい
ことが示されました
詳しくはこちら↓
http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2012/08/post_6028.html
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今週のニュース
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【教材】
「とめ」「はね」「はらい」の認証が可能な漢字学習アプリ「そらがき」発売
http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2012/08/post_6022.html
【教育よもやま話】
震災体験から学ぶ―和洋国府台女子中学校が林間学校へ
http://www.kknews.co.jp/ryokou/2012n/0820_7a.html
ドイツの農村を再現 赤城クローネンベルク ブランドニューオープン
http://www.kknews.co.jp/ryokou/2012n/0820_6c.html
木曽川を挟む歴史の街―愛知県・犬山市、岐阜県・各務原市
http://www.kknews.co.jp/ryokou/2012n/0820_6b.html
復興教育をプログラムに―東北教育旅行セミナーを開催
http://www.kknews.co.jp/ryokou/2012n/0820_6a.html
いじめは不安の現れ
http://www.kknews.co.jp/kenko/kodomokokoro/2012n/0820_5a.html
第60回日本PTA全国研究大会開催記念インタビュー
http://www.kknews.co.jp/kenko/interview/2012n/0820_2a.html
学校経営の金言・迷言・独り言(5)大阪府高槻市立城南中学校 前田勉校長
http://www.kknews.co.jp/kenko/2012n/0820_5a.html
「感謝される朝食」テーマ―ハットリ・キッズ・食育・クッキングコンテスト
http://www.kknews.co.jp/kenko/2012n/0820_4a.html
【未成年飲酒予防研修会】学校に求められる飲酒防止教育とは
http://www.kknews.co.jp/kenko/2012n/0820_1c.html
技術の発展と下着の大切さを学ぶ―京都「グンゼ記念館」「グンゼ博物苑」
http://www.kknews.co.jp/kenko/2012n/0820_4b.html
いじめに関するアンケートに107万人が回答〜株式会社ドワンゴ
http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2012/08/post_6016.html
地球や宇宙、環境に関する研究を応募『地球にわくわくコンテスト』
http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2012/08/post_6018.html
自宅まで歩いて帰るためのサポート『震災時帰宅支援マップ 首都圏版』
http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2012/08/post_6023.html
しまじろうと一緒に、野菜と仲良しになろう!カゴメ×ベネッセ
http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2012/08/post_6026.html
全国のネッツトヨタ各店舗にて「ミニ夏休み自由研究塾」を実施!
http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2012/08/post_6027.html
若者の就労支援やニート問題等の解決に取り組む活動を調査
http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2012/08/post_6031.html
保護者が探す、障がい児の隠れた才能
http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2012/08/post_6034.html
【行政】
学習評価を踏まえた授業づくりの道すじを示すリーフレットを作成
http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2012/08/post_6017.html
家庭教育はすべての教育の出発点〜奈良県の家庭教育啓発リーフレット
http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2012/08/post_6024.html
平成24年度 秋の全国交通安全運動・交通事故死ゼロを目指す日のお知らせ
http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2012/08/24_9.html
「通学路の交通安全の確保に関する有識者懇談会意見」とりまとめを公開
http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2012/08/post_6025.html
文部科学省「平成24年度の取組」について
http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2012/08/post_6029.html
平成24年度体育の日「中央記念行事スポーツ祭り2012」が実施されます
http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2012/08/post_6032.html
24年度全国学力・学習状況調査の結果〜小6、中3の国語、算数数学、理科
http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2012/08/post_6035.html
英語教育を始めるのは小学校入学前がよいと思う親が7割以上
http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2012/08/post_6036.html
めざせ!プロ野球選手 「野球力測定&向上プログラム」サービス開始
http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2012/08/post_6037.html
【ICT】
スクリーン上に文字が書ける授業支援&プレゼンツール「U-BOARD」新発売
http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2012/08/uboard.html
宙(ソラ)の星座をiPhone・iPadに捕まえよう!「宙コレクション」
http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2012/08/iphoneipad_3.html
Youtube で日本語の教育コンテンツ登録を呼びかけています
http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2012/08/youtube_2.html
【イベント】
「フードシステムソリューション2012 学校・病院給食設備展」開催
http://www.kknews.co.jp/kenko/2012n/0820_1b.html
復旧・復興に貢献 栄養教諭・学校栄養職員 養護教諭各研究大会で発表
http://www.kknews.co.jp/kenko/2012n/0820_1a.html
研究員・飼育員による「解説ツアー」夏休み中開催!京都大学白浜水族館
http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2012/08/post_6019.html
「手」は進化によって得た道具 企画展「ものづくりの未来」国立科学博物館
http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2012/08/post_6020.html
首都高開通50周年記念サイト「東京がいちばん見える道」
http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2012/08/post_6021.html
超高速アルゴリズムを体感、「フカシギの数え方」を展示〜日本科学未来館
http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2012/08/post_6030.html
高校生金融王になってニューヨークに行くのは誰だ?「エコノミクス甲子園」
http://www.kknews.co.jp/wb/archives/2012/08/post_6033.html
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メルマガ編集日記 〜 お別れをするたび
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彼の訃報を知った日、僕は他の告別式に出席していた。
その時の僕の状況は、二日連続で仕事を休むことを許さなかった。
「あの子は・・・東京でどんな感じでした?」
彼のご両親からの問いに、僕は答えられない。
僕は、彼と何度も仕事を重ねた仕事仲間ではあったけれど、
個人的な交わりを深くおこなっていたわけではなかった。
プロジェクト単位で関わり、終わったら別れ、
また次のプロジェクトでは一緒になったり、ならなかったり。
しかし、一緒のプロジェクトに参加すれば、親しく下らない話をする。
そんな仲だった。
「あの子の事、私たちには分からなくて」
聞けば、彼は高校を卒業したあと、大学進学と同時に上京、
それ以来25年以上、東京でほとんど帰らずに暮らしていたのだという。
「もう、全然、数年に1回しか帰ってこないし、
あの子がどういう人たちに囲まれて暮らしてたのかとか、
どういう生活をしてたのかとか。もう、全然、ねえ」
もともと、東京の出身だという彼の両親は、
お二人とも70歳を越えている。
『俺、大阪育ちやんか。でも、両親が東京もんなわけですよ。
なんかね、実際のところ、ちょっと合わんねん。家庭内文化摩擦』
いつか、実家の話になった時、彼はそういって茶化して笑っていた。
そういえば、昨年観た、とある日本映画の中にも、
似たようなシチュエーションがあったなあと思い出す。
そのブラジル人夫婦は、日本の工場に出稼ぎに来ている。
彼らの子どもは、生まれこそブラジルだが、日本で育ってきた。
けれど日本は深刻な不況になり、工場はブラジル人労働者を解雇していく。
彼らは、子どもを連れて、ブラジルに帰らなくてはならない状況になる。
子どもは、食卓の団らんの話題の一つとして、両親に問いかけるのだ。
「パパ、ブラジルってどこ?」
ブラジルを知らないブラジル人の子どもはブラジルに帰り、
東京を知らなかった東京もんの子どもは東京に出ていった。
東京もんの両親と合わないなら、なんで東京にでてきたの?
『大ゲンカしたねん。三行半つきだして、出てきたった』
ほんと?
『・・・さあ、ほんとは何でやねんなあ?』
彼は、そう言って、やっぱり笑っていた。
笑うくらいしか、出来ることはなかったのかもしれない。
きっと、彼にも良く分からなかったのだろう。
「本当に、よくこんなに遠くまで来てくださって」
僕をバス停まで迎えに来てくれた彼のご両親はとても柔和で、
家を飛び出すほどの大ゲンカをするタイプには見えない。
霊前での挨拶を終えた後、改まってご両親に向き合い、お悔やみを述べる。
このたびはご子息さまのこと、ご愁傷様でございます。
ご両親様のもと、きっと安らかに旅立たれていったことかと存じます。
告別式に間にあいませんでしたこと、ご寛恕いただければと・・・。
お別れをするたび、上手くなりたくもない言葉が上手くなる。
そろそろ行かねばならない。
「お兄ちゃん、榊原さんが帰るって。来てもらってよかったね」
彼の母親が、彼の遺影に話しかける。涙ぐむ。
お酒、一升瓶で足りましたかねえ。飲むのが好きな人でしたから。
「ああいう風に体格もいいからねえ、帰ってきた時も飲んでばっかで」
笑う。そして、そのまま涙ぐむ。
ご両親はバス停まで送ってくれた。
僕がバスに乗って、見えなくなるまで、残暑の強い日差しの中、
笑いながら、並んで手を振り続けてくれていた。
どんどん、ご両親の姿は小さくなって小さくなって、やがて見えなくなる。
たぶんご両親は、この彼の生まれた下町で、旅をしているのだろう。
命という歩みをやめて立止り、その場で僕らを見送ってくれている彼から、
少しずつ離れていくための旅を、この町から動かずに、行っているのだ。
彼を思い出しては笑い、思い出しては涙ぐむという事を繰り返しながら。
そうやって、彼の姿は小さくなって小さくなって、やがて見えなくなる。
たびは、続く(榊原)
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