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鹿島化学金属プラスチックベアリングマガジン
  発行日: xxxx年xx月xx日
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      鹿島化学金属プラスチックベアリングマガジン


      PETとは/フルボールタイプ樹脂ボールベアリング



 編集・発行:鹿島化学金属株式会社 http://www.kashima-kagaku.com

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5月も後半になりだいぶ暑くなってきました。

今年は風疹が流行って大変な1年になりそうですね。

今月のメルマガ担当はバスケ好きの

  赤穂 太貴(あこう たいき)です。

http://www.kashima-kagaku.com/company/staff.html#akou



よろしくお願いします。





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■ プラスチックの基礎知識

■ ポリエチレンテレフタレート(PET)とは
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今月の材料はポリエチレンテレフタレート(PET)についてです。


ポリエチレンテレフタレート(Poly Ethylene Terephthalate)は
ポリエステルの一種で、その頭文字からPETと略称されています。


弊社では、軸受け材質としてPETの使用頻度はそれ程多くないですが、
今回はそのPETの材料紹介をさせていただきます。


PETといえば皆さんもよく御存じペットボトル容器の材料です。

PETは熱可塑性(熱を加えると溶ける)プラスチックの一つです。


熱可塑性プラスチックは、


●結晶性プラスチック

●非結晶性(非晶性)プラスチック


の2種類に分けられますが、
PETはそのうち『結晶性プラスチック』に属します。


結晶性プラスチックは、結晶状態で固化するプラスチックです。

固化した状態では光の屈折率の関係で光を通しづらいので、不透明に見えます。
ちなみに結晶とはプラスチックの中の分子が規則的に配置されている状態です。


一方非結晶性(非晶性)プラスチックは、ほとんど結晶状態にならずに固化します。
結晶性プラスチックに比べて結晶がほとんどないので、透明に見えます。



ここで皆さん、ひとつ疑問に思いませんでしたか?

ペットボトルの容器は透明なのに結晶性プラスチック??


そうなんです。PETの材料の色は実は透明ではなく白色なんですよ!


PETは結晶性プラスチックの中でも結晶化の速度が遅いので、
成形時に溶けたものを成形後急速に冷やすことで、
結晶化しない透明のプラスチックをつくれるそうです。




結晶性プラスチックには、

・PET   (ポリエチレンテレフタレート)
・PEEK (ポリエーテルエーテルケトン)
・PPS  (ポリフェニレンサルファイド)
・POM  (ポリオキシメチレン 通称ポリアセタール)
・PP   (ポリプロピレン)
・PE   (ポリエチレン)

などがあります。




非結晶性(非晶性)プラスチックには、

・PMMA (ポリメチルメタアクリル 通称アクリル)
・PVC  (ポリビニルクロライド 通称塩ビ)
・PS  (ポリスチレン)
・PC  (ポリカーボネート)

などがあります。





●ここでペットボトルの豆知識!!!
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ペットボトルの生みの親はデュポン社のナサニエル・ワイエスで、
1967年に炭酸飲料向けに開発を始めて、
1973年にペットボトルの特許を取得したそうです。


日本で最初に使用されたのは1977年で、
飲料用ではなく、しょうゆの容器として使用されました。


飲料用には1982年から使用され、コカコーラ用として
1983年から全国で使用されました。


他にも1985年からは焼酎の容器にもなったそうです。


そしてなんと!
2009年にはボジョレーヌーボーでも
ペットボトル入りワインが販売されたそうです!




ペットボトルは基本的に無色透明で、
ボトル自体に赤などの半透明色のものもありますが、
日本で生産されるペットボトルはリサイクルを考慮して
全て無色透明になったそうです。



ここで、PETの特性を挙げると、


・耐熱性に優れている。(連続使用温度100℃ 融点260℃)

・耐寒性に優れている。(−60℃)

・燃やしても有害ガスが出ない。

・寸法安定性が良い。

・電気絶縁性が良い。

・耐摩耗性が良い。

・吸水率が低い。


などがあります。



ペットボトル以外にも、PETはフィルムとしても使用されています


フィルムとしては、光学用機能性フィルム、磁気テープ、写真フィルム、
梱包フィルムなどがあります。

他にも、合成繊維、容器全般などに使われています。





鹿島化学金属はプラスチックとプラスチックベアリングの
プロフェッショナルです。

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■フルボールタイプ(リテーナーなし)樹脂ボールベアリング 導入事例
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『フルボールタイプ(リテーナーなし)樹脂ボールベアリング』

の導入事例をご紹介します。



『フルボールタイプ(リテーナーなし)樹脂ボールベアリング』は、
リテーナー(保持器)がなくてシンプルな作りなので、
溶液中に不純物があっても滞留しないプラスチックボールベアリングです。
めっき槽の中でも使えます。

http://www.kashima-kagaku.com/case/case_22.html




通常の深溝ボールベアリングには、
ボールを固定するためのリテーナー(保持器)がついています。

しかし、溶液中や水分のかかる環境でベアリングを使用する場合、
溶液や水分に不純物が含まれていると
リテーナーに不純物が詰まって回転に支障をきたす場合があります。


フルボールタイプ樹脂ボールベアリングにはリテーナーがないので、
ベアリング中の溶液の行き来を円滑にし、
不純物が詰まりにくい構造となっています。



また、めっきラインでは、金属製のベアリングは
ベアリング自体にめっきが乗ってしまうため使用できませんが、
プラスチックベアリングならめっきが乗らないので
めっき槽の中でも使用できます。



水中、溶液中や水分がかかる環境で、
プラスチック製のベアリングを使用したいが
リテーナーがあることで不具合を起こす可能性がある場合におすすめです。

※極低速回転しか使用できません。



●主な用途
・不純物の含まれる液中や溶液がかかる環境
・半導体、電子部品のめっき(メッキ)ライン、洗浄ライン
・海中など液体に不純物が含まれるライン
・食品カスなどが発生したり油を使う食品製造ライン

※極低速回転しか使用できません。


こちら↓
http://www.kashima-kagaku.com/case/case_22.html



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■編集後記
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改めましてこんにちは、赤穂 太貴(あこう たいき)です。


ゴールデンウイークに和歌山県の白浜に行って海で遊んできました!!

http://ameblo.jp/kashima-kagaku/entry-11531093866.html


白浜は本州で一番最初に海開きをするそうです。



海で泳げる気温ではなかったですが、砂浜でキャッチボールとかをして
遊んでいるだけでとても楽しかったです。


ゴールデンウイークから海に行く人も少ないので、砂浜も貸し切り状態!

せっかく海にきたので、ちょっとだけ海に入ったのですが、
とても寒くて震えが止まりませんでした!!


砂浜で半日くらい遊んでいたので、
次の日は日焼けで腕がヒリヒリしました・・・。

日焼け止め塗っておけばよかったです・・・。



みなさんも、ゴールデンウイーク色々な場所に行かれたと思いますが、
来年はぜひ白浜に行ってみてください。(笑)



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編集・発行:鹿島化学金属株式会社           編集 鹿島 祐二

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