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　　　　　　鹿島化学金属プラスチックベアリングマガジン


　　　　　　　フェノールとは



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梅雨に入りましたね。

じめーっと、だらーっとする季節、
みなさん、いかがお過ごしですか？

今月のメルマガ担当は
　　金子大輔（かねこだいすけ）です。


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よろしくお願いします。




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■　プラスチックの基礎知識
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■　フェノール とは
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今月の材料はフェノールについてです。



フェノール樹脂とは、フェノール類とホルムアルデヒド類を
原料としたプラスチックです。

どういう樹脂かといいますと、1907年にアメリカのベークランドと
いう人によって発明され、1909年にベークライトの名で商品化された
最も古いプラスチックのひとつです。

もう100年も前の歴史ある材料なのですね。




さてみなさん、ここで身の回りにあるプラスチックの製品を想像してみてください。

どんなものが出てきましたか？

・・・

パソコン、CD、ポリ袋、バケツ、ペットボトル、弁当箱などなど・・
まだまだ見つかりますね。

実は上記に挙げたものは全て、熱可塑性プラスチックと呼ばれるものなのです。


では、熱可塑性プラスチックって何でしょう？
そもそもプラスチックって何でしょう？




ここでプラスチックのことを簡単に説明しておきたいと思います。

プラスチックには多くの種類がありますが、大きく分けると
『熱可塑性プラスチック』と『熱硬化性プラスチック』の
2つに分けられます


まず、

●熱可塑性プラスチックとは?
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

よくチョコレートに例えられます。
なぜなら、熱可塑性プラスチックは熱を加えるとやわらかくなり
冷えるとかたくなる性質があります。
チョコレートも同じで、熱を加えると解けて変形しますが
冷やすと形が変わったまま、かたまりますよね？

熱可塑性プラスチックの中には、
以前、紹介したPETやポリエチレン（PE）、ポリプロピレン（PP）
などがあります。



次に、

●熱硬化性プラスチックとは？
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

こちらは先程の熱可塑性プラスチックとは違って
ビスケットなんかに例えられます。
ビスケットは熱を加えてもやわらかくなりません。
むしろかたくなります。
熱硬化性プラスチックも同じように、熱を加えれば加えるほど
硬化が進み、最後は炭化してしまいます。


熱硬化性プラスチックの中には、
今回紹介するフェノール樹脂をはじめ、
他にもエポキシ樹脂、メラミン樹脂などがあります。




ここで豆知識を一つ。

私もプラスチックについて調べたところ、
プラスチックの名前の由来が見つかったので紹介します。


『形をつくることができる』というギリシャ語
『プラティコス(plasticus)』からきてるそうです。

プラティコスをくずしてプラスチックになったみたいですね。
ちなみに、わが本社がある大阪、関西人はプラッチックと言います。

これは関西人ならではのあるあるですね。(笑)




話は脱線しましたが、

『熱可塑性プラスチック』と『熱硬化性プラスチック』

のことはわかっていただけましたか？




次にフェノール樹脂の特性、特徴を挙げていきます。

フェノール樹脂だけで固めると、硬いのですがもろくすぐ割れます。
これでは製品として使えないので、紙、布、ガラスといった繊維（基材）に
樹脂を染み込ませて、加熱+加圧して割れない製品にしています。
また、樹脂の分子が架橋構造（ジャングルジムのようなイメージです）になっており
分子同士がたくさん手をつなぎ合っているため、負荷に強いんです。


長所としては

・機械強度が強い
・電気絶縁性が高い
・非磁性である
・耐溶剤性に優れている
・摺動特性が良い
・耐熱性、耐寒性に優れている
・性能のわりに比較的安価である




上記に挙げた特性を活かして

・基盤
・自動車のブレーキパット
・食器
・フライパンや鍋などの取っ手

などに使われています。

これらは、電気絶縁性や耐熱性が必要とされるものですね。




先程述べた特性や特長を活かして鹿島化学金属では
フェノール樹脂製品を商品化しています。

商品群やそれぞれの特徴は以下の通りです。



●ボールベアリング：
　絶縁したい場合や、比較的高い温度で使用する場合に
　フェノールが使われます。


●すべり軸受け：
　上記のボールベアリングでは受けられないような
　大きな負荷の場合はフェノールのすべり軸受けや、
　ピローブロックが適しています。


●ギヤー：
　騒音を少なくする。(金属と樹脂の摺動は、金属同士、
　樹脂同士よりも音が小さくなります。)
　軽量化ができる。
　熱可塑性プラスチックのギヤーよりも強度がある。






最後に・・・

こうして探してみると、
いろんな所でフェノール樹脂は使われているみたいですね。


用途のところで述べたように
目に見えるところではフライパンの取っ手などにも使われたりもしますが、
基盤などの目に見えない機械部品として使われることの方が、
一般的には多いようです。


実はわれわれの見えないところでフェノール樹脂は活躍しているのです。

フェノール樹脂というものは
要所では必ず使われているプラスチックだったのですね。




そして何を隠そう、弊社で作っている製品も機械部品なのです。

私は製造部の人間で、よくフェノール樹脂を加工しています。

フェノール樹脂の中にも色々と種類があり、
ものによっては加工しにくいものもありますが
フェノール樹脂製品の活躍を願いこれからも頑張っていきますので
みなさん、ぜひ買ってくださいね。（笑）





鹿島化学金属はプラスチックとプラスチックベアリングの
プロフェッショナルです。

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■編集後記
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改めましてこんにちは、金子大輔（かねこだいすけ）です。

梅雨ですね・・・
梅雨は嫌いです。
海が大好きです。

早く梅雨あけないかなぁ・・・
早く海に行きたくて仕方ないです。

といっても先月のメルマガ担当の後輩と
GWに白良浜で海開きに行ったとこですが。（笑）

http://ameblo.jp/kashima-kagaku/entry-11555283531.html


僕の夏の過ごし方はもっぱら海です！！
サーフィンをするわけでもなく
たくさん泳ぐわけでもなく（ずっと海に入ってると寒いんです（笑））

ただただ海の雰囲気が好きで
砂浜で友達と喋っては、暑くなって海で冷やして
の、繰り返しです。

今年の夏も楽しみです。
予想では真っ黒になります。




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