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鹿島化学金属プラスチックベアリングマガジン
PEEK(ピーク)とは
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いよいよ夏本番って感じですねー。
夏は楽しいイベントが盛りだくさんですけど、
蒸し暑いのだけはなんとかしてほしいものです。
今月のメルマガ担当の
中野 公洋(なかの きみひろ)です。
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宜しくお願いします。
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■ プラスチックの基礎知識
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■ PEEK(ピーク)とは
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今月のテーマの材料はPEEKについてです。
PEEK (ポリ エーテル エーテル ケトン)
英語で
Poly Ether Ether Ketone
( ポリ エーテル エーテル ケトン)
と書き、頭文字をとってPEEK(ピーク)と呼ばれています。
射出成形可能な熱可塑性樹脂で、
特に耐熱性に関しては樹脂の中でもトップクラスです。
エンジニアリングプラスチックの中でも特に優れた性能を持つ
『スーパーエンジニアリングプラスチック』の代表格として知られています。
ちなみに熱可塑性樹脂については前回のメルマガで紹介させて頂きましたが、
熱を加えるとやわらかくなり、
冷えると硬くなるチョコレートのような性質の樹脂の事でしたよね。
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PEEKというプラスチックが世の中に登場して、
もう35年くらい経つらしいのですが、
その使用範囲はどんどん広がり、
現在では電気、電子、食品、医療などの身近な分野から軍事、
航空宇宙産業に至るまで幅広く活躍しています。
PEEKの利点といえば、耐熱性に優れていること、耐摩耗性が高いこと、
その他にも負荷に強い、耐薬品性が高い、食品衛生法に適合している、
燃えにくい、燃焼しても有毒物質の発生が少ない等々・・。
挙げだすとキリがありません。
ここでPEEKに関するおもしろい記事があったので紹介させて頂きます。
PEEKを製造販売している会社のひとつに
ビクトレックス社という大きな会社があるのですが、
最近(2013年7月3日)発表された記事によると、
同社のPEEK(炭素繊維強化グレード)が大手航空機メーカーである
エアバス社の認定を受けた、とあります。
これはどういう事かと言うと、
代替材料としてこのプラスチックで部品を作れば、
今まで航空宇宙用金属として使われていた
チタンやアルミニウムなどと比べても、
同じくらいの強さを持ちながら最大70%も軽量化できるのだそうです。
どうして軽くすることに力を入れるのかというと、
飛行機の重量をわずか45kg軽くするだけで
長距離線用航空機の一機あたりの一年間の燃料代を
なんと1万ドル(約100万円)も節約することができるらしいのです!
私は「へぇ〜〜」って思ったのですが、ご存知でしたか?
一言でPEEKと言っても色々なグレードがあって、
ここで発表されているものは炭素繊維を充填している特殊なグレードですが、
PEEKの底力には改めて驚かされます。
そのうちプラスチックだけでできた飛行機が
空を飛ぶ日が来るかもしれませんね(笑)
弊社としてもPEEKはよく利用する材料のひとつですが、
PEEKは硬くてしっかりした材料なので、
そんな苦労なく寸法精度をこまかく出す事ができたりと、
製造部の私としても非常に扱いやすい材料です。
しかし、機能面がこんなに素晴らしいうえに、
加工性も優れたそんなスーパーマンのような材料ですが
弱点はないのでしょうか?
それがあるんです。
実は・・・ものすごく高価な材料なんです。
ですので、加工する立場からしても不良をだすと大きな損害が出てしまいますし、
私自身もPEEKの加工をする時は、より気を引き締めて慎重に携わっています。
高価なことが弱点だと先ほどいいましたが、
必要なところでは特徴を活かした能力を発揮してくれる材料ですから、
あくまでも他の材料と比べると高価!というだけであって、
弱点とは言えないかもしれませんね。
ここまでは価格面を除けばPEEKは何にでも使えるかのように紹介してきましたが、
決してPEEKが万能なプラスチックというわけではなく、
例えば滑りの良さだけで比較するならばPEEKよりもPTFEのほうが優れていたり、
耐薬品性能をみてもPEEKが侵されてしまう薬品が意外にあったりと、
環境によっては他の材料の方が適している場合も多々あります。
ですから、そこは弊社の営業が、
必要に応じて的確な材料を選定させて頂きますので、
疑問があれば何でもご相談ください。
■PEEK 特徴まとめ
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◎高い耐熱性に優れる・・・材質としては約250℃耐えることができる。
※耐熱温度に関しては文献によっても色々ですが、
弊社では軸受けとして使用する際は200℃以下を目安として推奨しています。
◎機械的強度が強い
◎耐薬品性に優れる・・・ただし濃硫酸、濃硝酸、フッ酸、などNGの薬品もある。
◎難燃性に優れる・・・燃焼しても有毒物質の発生が少ない。
◎耐スチーム性に優れる・・・高温水蒸気下でも加水分解を起こさない。
◎耐放射線性に優れる・・・放射線による劣化が起こりにくい。
◎電気絶縁性に優れる
私も製造した物が皆様のお役に立つよう願って
これからも加工に励んでいきたいと思います。
今回はこのあたりで。ありがとうございました。
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■編集後記
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改めましてこんにちは、中野 公洋(なかの きみひろ)です。
先日健康診断に行ってきました。
今回はなんと自主的に初めての胃カメラ(内視鏡検査)に挑戦しました!
検査直前にまず、胃をきれいにする為に
紙コップ一杯の水薬(ヘルOアウォーターのような味)を飲みます。
次に何の効果があるのか聞き忘れましたが、
筋肉注射を肩付近にブチューっと一本打ち、
最後に「おぇー」となるのを少しやわらげる為、
喉のあたりに軽い麻酔をかけました。
麻酔というのはゼリー状のものを注射器で口の中に入れられるんですが、
看護師さんに
「喉のあたりにあたるようにして、2〜3分したら飲んでください」
と言われたものの、それがなかなか難しいんです。
まず口の中に入れられた際には
舌の上に薬が全部乗っかった状態になっているものを、
喉にもっていくために首をいろいろ回しながら
なんとか喉までもっていこうとするのですが、
なかなかうまく喉までたどり着かず四苦八苦しました。
なんとかクリアし、
ベッドに横向きに寝かされるといよいよです。
最近は鼻から入れるからまだ楽だと話で聞いていたのに、
管を見ると太! シャワーのホースみたい。
鼻からバージョンではありませんでした。
マウスピースを噛ませられ、いざ口から挿入・・・。
入り口付近が一番つらく、喉あたりに入ったときは
「おえええええっ〜〜」
が連続して続くようなかんじで噂通りの辛さ。
管が喉を通過してしまうと少し楽になり、
頭上にあるモニターでカメラが写している様子を
自分で見ることも可能なのですが、
気持ち悪いのでチラ見だけにしときました。
あとは終わるまで赤ちゃんにトントンするように、
自分のふとももを自分でトントンしながら耐えました。
とりあえず無事検査も終わり、
おかげさまで結果も問題なかったので良かったですが、
できれば二度と受けたくない検査でした。
でも健康維持のため、来年も頑張って受けようと思っています。
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