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鹿島化学金属プラスチックベアリングマガジン
ポリアセタールとは
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今年の夏は猛暑日が続いて寝苦しい夜が続きましたね。
夏も終わり、これから気温も下がり体調も崩しやすい季節がやってくるので
皆さん健康管理には気を付けてくださいね。
今月のメルマガ担当の中村 圭吾(なかむら けいご)です。
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■ プラスチックの基礎知識
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■ ポリアセタールとは
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今月のテーマはポリアセタールについてです。
ポリアセタールは機械的強度や摩耗特性に優れていることと安価なことから
汎用性が高く、ギヤーやネジ、軸受といった工業部品に使用されたり、
日常生活のなかにも様々な場面で使用されています。
ポリアセタールはポリオキシメチレン(Polyoxymethylene)とも呼ばれ、
それを省略した形でPOM(ピーオーエムやポム)と一般的に呼ばれています。
また、材料メーカーが独自に付けた商品名である
・デルリン(デュポン社)
・ジュラコン(ポリプラスチック社)
といった呼び方のほうがなじみのある方が多いかもしれませんね。
このポリアセタールというプラスチックは
「ホモポリマー」と「コポリマー」の2種類に分類することができます。
そもそも、プラスチックとは小さな分子の「モノマー」が集まってできた
「ポリマー」という化合物が、たくさん結合して出来たものです。
そのモノマーが1種類だけで構成されたものをホモポリマー、
2種類で構成されたものをコポリマーと呼びます。
先程紹介したデュポン社のデルリンはホモポリマーで
ポリプラスチック社のジュラコンはコポリマーなのです。
■ポリアセタールの特徴
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●機械的強度に優れる。特に耐疲労性や寸法安定性、耐クリープ性
●連続使用温度はホモポリマーが85℃コポリマーは105℃
●吸水率はコポリマーが0.22%、ホモポリマーが0.25%
(ナイロンやフェノールに比べれば低いがPEEKやPPS、PETに比べると高い)
●耐薬品性はあまりよくないため、薬品環境で使用するには注意が必要
●硬度がある材質であるため、大きな衝撃を受けると割れることがある
●食品衛生法に適合
ポリアセタールは機械的強度に優れているとよく言われています。
もちろん単純比較しただけでは金属のような強度はありませんが、
金属にはない摺動特性を持つことや、
軽量でコストパフォーマンスに優れていることと機械加工性の良さから
様々な場面で使用されています。
具体的には自動車分野や、DVDデッキや電子レンジの部品、
化粧品の容器やペンのキャップなど
身の回りにあるプラスチックとして活躍しています。
ここで是非とも紹介したいのが、僕の大好きなロックに欠かせない
ギターのピックにも、実はポリアセタールが使われているのです。
ポリアセタール以外にもセルロイドやナイロン、
ポリカーボネート製のものなどありますが、
ポリアセタールは何度も弦と接触してもすり減らないことから
長持ちするピックとして多くのギタリストに愛用されています。
僕もポリアセタールのピックを使うことがよくありますが、
本当に減りません。
ピック代も惜しい貧乏学生時代には本当にお世話になりました。
改めてありがとうポリアセタール!(笑)。
弊社の商品としては、
摺動特性・摩耗特性・機械的強度が優れていることから
ボールベアリングやギヤーの材料として使用することもあり、
その他には機械加工性が良いことから
さまざまな工業用の加工品にも使用されています。
ただ「ポリアセタールの特徴」に挙げたように、
大きな衝撃がある場合は割れる恐れがあったり
侵されてしまう薬品が多かったりと、弱点もあります。
そのような場合は別の材料に変更することで
解決できるケースもありますので、是非ご相談ください。
いかがでしたか?
ポリアセタールのように万能に見えるような樹脂でも弱点があり、
他の樹脂も同様で、何にでも使える、という樹脂はありません。
使用環境に応じた樹脂の選定が重要となってくるのです。
もしも樹脂の選定に困った、特徴がいろいろありすぎて分からない、
という時にはプラスチックのプロである
私達にお気軽にお問い合わせください。
鹿島化学金属はプラスチックとプラスチックベアリングの
プロフェッショナルです。
お困りのことがあればご相談下さい。
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■ 「西淀川ものづくりまつり」が開催されました!
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前回のメルマガでも紹介しましたが、
8月24日に西淀川ものづくりまつりが開催されました。
今年は私も子供たちに工作機械の使い方を教える立場として
参加させていただきました。
●西淀川ものづくりまつりの様子はこちら
http://ameblo.jp/kashima-kagaku/entry-11613566273.html
今年の開催内容は、思い出カプセル、フォトフレーム、ブンブンこま、
風力発電のミニチュア、ミニちりとり、家と電車の模型、
といった製造体験とともに、対決型ロボットのデモショーが行われました。
ちなみにこのロボットは年末に日本テレビにて放送予定の
「リアルロボットバトル 日本一決定戦」という番組に出演予定だそうです!
一足先に見させてもらいました。
当日は雨が降ったり止んだりの天気でしたが、
子供たちはそんなことお構いなしで楽しんで夏の思い出を作っていました。
工作機械に初めて触れる子供たちは、恐る恐る触る子や、
職人のような顔つきで真剣に取り組む子、
加工工程を見るたびに驚きの声をあげる子がいたりと、
見ているこっちもなんだか子供に戻ったような気持ちになってしまいました。
今回私はボール盤という、ドリルで物に穴をあける機械を使って
アルミ製のブンブンこまに穴をあける作業を子供たちに教えたのですが、
難しい作業なので実際に体験してもらうのではなく、
子供たちには近くで見てもらいました。
作業を見つめる子供たちの表情は真剣そのもので、
特に興味のある子は抱っこして近くで見てもらったりもしました。
また、いっしょにいたお父さんお母さんも興味津津な様子でした。
いつか今回参加してくれた子供たちの誰かが
日本の製造業を支えてくれる人材になってくれればうれしいですね。
●西淀川ものづくりまつりの様子はこちら
http://ameblo.jp/kashima-kagaku/entry-11613566273.html
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■編集後記
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改めましてこんにちは、中村 圭吾(なかむら けいご)です。
2020年の夏季オリンピックの東京開催が決まりましたね。
まだまだ先の話で現実味はあまりないのですが、
決まるとやはり嬉しいものですね。
先日行われた陸上や水泳、柔道の世界大会では
たくさんの若い選手たちの活躍が見られたので
2020年には多くのメダルが期待できるのではないでしょうか。
前回のオリンピックは昨年ロンドンで行われましたが
みなさん覚えていますか?
僕は音楽が大好きで、
開会式に行われた元ビートルズのポールマッカートニーの演奏が
一番記憶に残っているのですが、
なんとそのポールマッカートニーが11月に来日公演を行います!
東京都内では号外が配られた程なので
知っている方も多いのではないでしょうか。
現在世界ツアーの真っただ中。
とても70歳とは思えないほどの行動力ですね。
今回が日本で行う最後の公演だと言われています。
(11年前の来日時にも言っていたそうですが)
東京・大阪・福岡で公演がありますので、
日本最後のポールの演奏を僕と一緒に目に焼き付けましょう!
(行けるといいんですが、まずチケットをとらないといけませんね・・・)
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