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鹿島化学金属プラスチックベアリングマガジン
プラスチックの耐熱について 融点と耐熱温度
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こんにちは
今月のメルマガ担当をさせて頂きます
菅 武史(スガ タケシ)です。
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宜しくお願い致します。
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■ プラスチックの耐熱について 融点と耐熱温度
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営業部の菅武史です。今回から3回シリーズで
“プラスチックに関する温度”
についてお話をさせていただきます。
シリーズ1回目である本日のテーマは“融点”
ちょっと簡単なテーマかも知れませんが“融点”とは読んで字の如しで、
固体であったものが融けて液体になる温度のことです。
身近なものだと“氷”で考えると分かりやすいかも知れません。
固体である氷、
氷に熱を加えると、お水(液体)になります。
この時の温度は0℃であり、“氷”の場合0℃というのが融点となります。
水が0℃を基準に液体になったり固体になったりするのは皆さん
知っていますよね?
当たり前すぎですが、これが“融点”の全てです。
ただこれだけで終わると、
あまりにも短すぎて皆さまにお叱りを受けてしまいそう(笑)ですので、
“耐熱温度”と絡めながらもう少しご説明させていただきます。
さて、皆さんの中にホームセンターとか100円ショップが好きという方、
たくさんいらっしゃるかと思います。
何を隠そう私もそのひとりです。見ているだけで楽しいですよね。
お店に並んでいるプラスチック商品を観察していると、
“耐熱温度 ○○℃”という表示をよく目にしますが、
あの耐熱温度っていったい何でしょう?
プラスチックの温度に関する指標というのは、
実はけっこう色々とありまして、、、
“荷重たわみ温度”
“ガラス転移点”
“連続使用温度”
などなど…。そして先ほど出てきた“融点”、
もちろんコレも温度に関する指標です。
“耐熱温度”は何を指しているのでしょうか。
えっ?
融点(融ける温度)に決まってるって?
その通りです。おみごと大正解!!
プラスチック製品はなるべく融けるまで使いましょう!!
…って、まさか違いますね(笑)
そうですね、皆様のご想像通りだったと思いますが正解は
“連続使用温度” のことです。
融けるまで頑張って使うのは今日限りで止めて下さい(笑)
因みに樹脂の融点というのをいくつか挙げてみますと、、、
・PE(ポリエチレン):130℃程度
・PP(ポリプロピレン):170℃程度
・PTFE(4フッ化エチレン樹脂):320℃程度
・PEEK:330℃程度
などなど、種類によって全然違います。
では連続使用温度(=耐熱温度)は、どうでしょうか?
当然こちらも樹脂の種類によって全然違うのですが、
100円ショップなんかで色々見ていると、
同じような商品でも売っているメーカーが違えば表記温度も様々なようです。
ではメーカーは一体なにを基準に表記温度を決めているのでしょうか?
これ…実は結構いい加減なんです。
PP(ポリプロピレン)製の商品を例に見てみましょう。
例えば洗面容器(洗面ボウル)。耐熱温度80℃と書いてあるかと思えば、
別の商品には100℃と書いてあったりします。
中には120℃とか130℃とかいう表記まである様です。
ところが我々の業界では、PPの耐熱120℃・130℃なんていう高い温度は
ありえない事なんです。
ですから店内でそういう表記を見つけるたびに、
『メッチャええ加減やーん!』
『そんな高温もつ訳ないでしょーっ!』
『どんだけぇぇぇ〜』
…と、ひとりでツッコミを入れております。職業病かも(笑)
チャンピオンデータでも何でも構わないので、
出来る限り高い温度を謳いたい!!
そんなメーカーさんの気持ちも分からなくはないのですが・・・(汗)
では弊社の商品“樹脂ベアリング”はどうなのでしょうか?
実は上記の様な商品よりも、更にシビアです。
何故ならば樹脂ベアリングの場合、負荷などの外的要素も加わりますから、
樹脂材料メーカーさんのカタログに表記してあるような耐熱温度まで
持たないことが多々あります。
例えばポリプロピレンのベアリングの耐熱温度は?と聞かれたら、
弊社では70℃程度とご説明させていただいております。
ただしこの場合の70℃というのはあくまでも最大の温度であり、
ベアリングに掛かる荷重や回転なども加わるとその70℃でさえも
持たないことも出てくるのです。
このように樹脂ベアリングというのは基本的に特殊環境下で
使用するものですから、材質の選定はテクニックが必要になってきます。
環境温度はもちろん、その他の諸条件を含め全体的に考察しながら
選定しなければなりません。
ですので皆さまっ!(ここからシッカリと営業活動させて頂きます。笑)
もしも材質のご選定の際迷ってしまわれたその時は、
是非とも私どもまでご一報くださいませ。
悩みをお聞きしながら、色々とアドバイスさせていただきます。
以上、“プラスチックに関する温度”をテーマに色々とお送りしてきましたが、
シリーズ第一回目の“融点”に関しては
この辺りで終わりにさせていただきます。
さて次回はシリーズ第二回“荷重たわみ温度”です。
どうぞご期待ください。 終わり
(担当:営業 菅武史)
鹿島化学金属はプラスチックとプラスチックベアリングの
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■編集後記
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9月ですね。スポーツの秋に、読書の秋、はたまた食欲の秋。
皆さん色々と楽しみながらお過ごしの事と思います。
さてわたしはと言うと…
わたしの住む奈良県には生駒山という山があり、
そこには国道の308号線が走っております。
通称“暗峠(くらがりとうげ)”というんですが、
生駒山を山越えして大阪まで出る事が出来る道路なんです。
ちょっと変わった道路ということで最近テレビで取り上げられたりしている
様なので、もしかしたらご存知の方もいらっしゃるかも知れませんね。
“日本一の急坂道路”とか、
“日本一狭い国道”とか、
色々言われておりますが…分かりやすく言うと、
とにかく国道と呼ぶには程遠くて、メッチャ運転しにくいただの細い道です。
奈良では運転免許を取立ての男子が、
夜な夜な走りに訪れるような挑戦型の道路です(笑)
今では他に便利な道もたくさん出来ており、
特に昼間はクルマも殆ど走っていません。
ハイキングコースになっているくらいです。
昔から『一度歩いてみたいなー』と思っていた事もあり、
この夏はじめて行って来ました。
歩いての峠越え。過酷過酷と話には聞いていたのですが・・・
…やはり過酷でした(笑)
アスファルトの道路を歩いていくため、地面が硬くてクッションはきかない。
おまけに真夏の太陽の照り返しという灼熱のなか、
茹で上がりそうになりながらの地獄街道でした。
頂上付近に着いた頃には友人と2人グッタリになっておりましたが、
なんとそこでオアシスを発見!!
メニューは色々と有りましたが2人とも迷わずカキ氷を注文しました。
何とか復活することが出来ました。
その後も友人と励まし合いながら、無事制覇。
灼熱のなか、人生で一番ウマかったカキ氷でした。
今年の夏の思い出です。
以上
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