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鹿島化学金属プラスチックベアリングマガジン
  発行日: xxxx年xx月xx日
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      鹿島化学金属プラスチックベアリングマガジン


    プラスチック加工におけるマシニングセンタと汎用フライス


 編集・発行:鹿島化学金属株式会社 http://www.kashima-kagaku.com

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こんにちは、今月メルマガを担当させて頂きます赤穂です。

http://www.kashima-kagaku.com/company/staff.html#akou


8月に入ってから、とても暑いですね。

家ではクーラーを付けていないと、汗だくです。
節電も大切ですが、体調管理もしないといけませんからね。
家の中でも、熱中症には気を付けましょう。



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■ プラスチック加工におけるマシニングセンタと汎用フライス
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今月のメルマガのテーマは

『プラスチック加工におけるマシニングセンタと汎用フライス』です。


まず初めに、先月のメルマガで紹介した『旋盤(NC旋盤)』と今月紹介する
『フライス(マシニングセンタ)』の違いについて紹介したいと思います。


先月紹介したように、旋盤とは品物をチャックで掴み、
品物が回転して刃物を動かして加工していきます。

一方、マシニングセンタやフライスは、
テーブルにチャックなどの治具を置いて品物を固定しておき、
刃物を固定している主軸が回転して、
主軸が上下に、テーブルが前後左右に動いて加工していきます。


旋盤は品物が回転して加工するので、丸い物を加工するのに適しています。
一方、マシニングセンタやフライスなどは刃物が回転してテーブルが動くので、
丸い物以外にも、四角い物や様々な形状の物を作ることができます。


弊社には汎用フライスとマシニングセンタの2種類があります。
簡単にこの2種類についてご説明します。


●汎用フライスとは
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
1つの刃物を主軸に取り付けて、刃物の径や品物の材質によって、レバーを使って
主軸の回転速度や、送り速度(品物を削る速度)を決めてから、
縦・横・高さを、汎用旋盤と同様にハンドルを使って手動でメモリを合わせて
削っていきます。


●マシニングセンタとは
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
マシニングセンタは汎用フライスのように手動で加工する事もできますが、
コンピューター制御になっているので
座標やプログラムを入力する事によって、自動で動かす事ができます。


他にも、ATC(オートマチック・ツール・チェンジャー)という
複数の刃物を交換する機能が付いていて、
1回のチャッキングで複数の刃物を使用して加工する事ができるので、
フライスよりも工程を減らす事ができます。

主軸の回転速度や、送り速度もコンピューター制御なので、
プログラムの途中で加工する場所や工具径によって、
回転速度や加工速度を簡単に変えることもできます。


基本的にはマシニングセンタの中に汎用フライスの機能が
入っているようなもので、汎用旋盤とNC旋盤ほどの違いはありません。
ただ、汎用フライスは手動なので機械に掛かる負荷が
ハンドルを通して手に伝わるので、削る量などは調整しやすいです。



次に、金属加工とプラスチック加工の違いについてです。

マシニングセンタやフライスなどの機械は、旋盤と同様で
基本的に金属加工用に造られているので、プラスチックを加工する際には
ちょっとした工夫をしなければいけない事もあります。

例えば、金属をマシニングセンタで加工する時は、
しばしば水溶性の切削油を掛けて冷却しながら加工します。
プラスチックは吸水率の高い材質もあるので、切削油を掛けてしまうと、
水分を吸って膨張し、寸法変化が起こって寸法が安定しなくなってしまうので
切削油が掛けられない事が多いです。

しかし、何も掛けないで加工すると今度は冷却が出来ないので
熱で膨張してしまい、これも寸法変化の原因になります。
その為、プラスチックを加工する時は、エアブロー(エアーを品物や刃物に
当てる事)を使用して加工しています。

エアブローを使用する事によって、冷却が可能になり寸法変化を最小限に抑える
事ができます。
また、切粉(削りかす)が刃物と品物の間に挟まり、切粉によって品物が
傷つくのを防ぐ事もできます。
ただしエアブローを使用しても、切削油ほど冷却はできないので、
回転速度や加工速度などを変えて、できるだけ熱くならないようにしています。


他にも、旋盤などの機械でも同じですが、マシニングセンタの刃物も加工材質
によって、「ハイス」や「超硬」などを使い分けないと、切削面が焼け付いて
しまったり、切れなかったりする事もあります。

また、金属は磁石に着く物が多いので、磁石で品物を固定するマグネットチャ
ックを使用して加工する事がありますが、プラスチックは磁石に着かないので、
エアーチャック(掃除機のように吸引して品物を固定する治具)を使用して加工
したりします。

しかし、エアーチャックは磁石ほど強力ではないのであまり負荷をかけると、
品物が治具から外れてしまい、不良品になってしまう事があります。


次に機械に悪影響を及ぼす材質を簡単に紹介します。

金属の場合、鋳物などは、切粉が細かい粉状になって
機械の摺動部に入り摩耗してしまい、よくありません。

一方プラスチックでもガラス入りの素材などは、
機械の摺動部に悪影響を及ぼしたり、刃物がすぐ摩耗してしまい大変です。
今挙げたのは一部の例ですが、このような材質は基本的に加工屋さんでは
嫌われがちです。


しかし、プラスチック加工するのは大変な事ばかりではありません。

プラスチックは金属に比べて柔らかいので、機械の心臓部である主軸や、
ボールネジにあまり負荷がかかかりません。

その為、マシニングセンタやフライスだけでなく、
その他の機械全般においても機械の精度が良い状態で保たれ、
寿命も金属加工で使用した機械よりも長くなります。

ただし、プラスチックは細かい切粉が出るものもあるので、
日々の清掃やメンテナンスを怠ると、フィルターなどが詰まって
故障の原因にもなります。

つまり、金属加工やプラスチック加工にかかわらず、
日々のメンテナンスが重要だという事ですね。






鹿島化学金属はプラスチックとプラスチックベアリングの
プロフェッショナルです。

お困りのことがあればご相談下さい。


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■編集後記
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 先月引っ越しをしたのですが、引っ越しって本当に大変ですね。


 とりあえず必要な荷物は整理しましたが、
 まだ荷ほどきをしていない物も結構あります。

 早くしないと・・・


 引っ越しは大変ですが、通勤時間がとても短くなって楽になりなりました。


 なんと徒歩1分です!!


 と言っても前の家も自転車で5分だったんですけどね。

 今の家はとても近いので、多少の雨が降っていても、
 走って帰れば傘もいらないのでとても便利です。


 ただ近すぎて困るのは、この通勤時間に慣れてしまうと、
 いつか遠くに引っ越しをした時に通勤時間が長くなるので、
 今から嫌だなと思っている事です。

 遠くても慣れれば平気だとは思いますが、
 一回楽を知ってしまうと辛いでしょうね。


 本当に徒歩1分は楽ですよ。




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編集・発行:鹿島化学金属株式会社           編集 鹿島 祐二

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