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鹿島化学金属プラスチックベアリングマガジン
  発行日: xxxx年xx月xx日
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      鹿島化学金属プラスチックベアリングマガジン


           海外展示会に出展される方へ


 編集・発行:鹿島化学金属株式会社 http://www.kashima-kagaku.com

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ようやく夏が終わり徐々に涼しくなってきましたが、
皆様いかがお過ごしでしょうか?

我々の会社がある大阪で、私も地獄の夏を無事に乗り切ることが出来ました。
申し遅れましたが、私は今回のメルマガを担当させて頂く東と申します。

http://www.kashima-kagaku.com/company/staff.html#azuma


よろしくお願いします。


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■ IMTS2016に出展しました
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9月12日-17日 アメリカ シカゴで開催されたIMTS2016に出展しました。

たくさんのご来場ありがとうございました。

●IMTS2016に出展しました(写真あり)
http://www.kashima-kagaku.com/topics/2016/161001.html



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■ 海外展示会に出展される方へ
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今回のテーマは海外展示会です。
弊社では、海外進出を考えてここ数年、毎年海外の展示会に出展しております。
参加展示会は以下のようなものです。

ドイツ  ハノーファーメッセ(ハノーファー)
     MEDICA/COMPAMED(デュッセルドルフ)
アメリカ IMTS(シカゴ)
     MD&D(来年2月予定アナハイム)


上記からわかるように、弊社は欧米をターゲットとして展示会に出展していま
す。初期の頃は色々失敗もありましたが、我々のような小さな会社でも徐々に
ではありますが、出展する事に関しては慣れてきました。
(その後の主目的である売上に関してはまだまだなんですが・・・)

そこで、これから海外に進出しようと考えている会社さんに少しでも参考にな
ればと思い、今回のメルマガのテーマを「海外展示会」にさせて頂きました。
もちろん、我々の方法がスタンダードと言う訳ではないので、そのあたりはご
了承ください。
それでは、順番に説明させて頂きます。



■1.展示会の選び方
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
当然ですが出展する前、業界関係者やJETROさん、WEB、関連会社等から情報収
集する事は必須ですが、一番大事なのは自分の目で見る事です。
すなわち、経費は多少かかりますが現地へ行って実際にビジターとして見て回
ることです。そして、肌で感じて最終的に判断すればよいのかと思います。


■2.費用
 ̄ ̄ ̄ ̄
(弊社はアメリカとドイツしか経験ないのでそこでの話になります)
海外展示会において必要な経費は、金額の高い安いはありますが基本的に日本
と同じような項目が挙げられます。
大きく分けて、出展料・ブース設営費・展示物運送費・交通費・宿泊費等です。

・出展料
展示会に依りますが日本と同程度か若干安いくらいと考えてもよいでしょう。

・ブース設営費
弊社は海外展示会も日本の業者に依頼しているので、日本の展示会より高くな
ります。 現地の業者に依頼してもいいのですが、そうなると交渉をすべて英
語でしなければならず、打ち合わせの段階ではやはり日本語で細かいニュアン
スを伝えたいので、弊社では少々高くなっても日本の業者さんに依頼しています。  

・運送費
これは、展示物の輸送についてですが、国内展示会より距離が遠いので必然的
に運賃は高くなります。輸送方法としては船便、航空便のどちらかになります。
(手持ちの場合を除く)  

弊社の商品はメインがプラスチックベアリングですので重量が軽くどちらでも
そんなに差がないので主に航空便を使用しています。どちらにしても、梱包は
国内より厳重にしなければ中の商品が割れたり濡れたりする場合があります。
船便の場合は、展示会開催日より2か月程度、航空便は1か月程度前には輸送業
者さんへ引き渡す準備が必要です。

また、その際には通関用の書類も必要になります。主なものはINVOICEですが、
展示物(商品はもちろん、カタログや消耗品まで)の商品明細・金額・重量を
税関に提出するのです。(大抵の場合輸送業者さんに提出すると代行してくれ
ます)展示会なので持って行った商品の売買はしないのですが、それでも関税
がかかるのです。

総額が大きくなる場合、INVOICEのかわりに「ATAカルネ」を申請すると無税に
なりますので、その当たりは輸送業者さんと相談してみると良いでしょう。
弊社は、金額が小さい為、ATAカルネを申請する際の手数料と通常のINVOICEで
関税を支払った場合を比較しても、それほどメリットがないのでATAカルネは
使用していません。

展示会によっては輸送業者さんとして指定業者がある場合もありますので、
まずは展示会の事務局に確認しましょう。それと、毎年海外展示会をする場合、
輸送業者さんと仲良くなると色々な情報を教えてもらえ、大変助かりますよ。

・交通費 宿泊費
この項目が国内の展示会と一番違うところです。
交通費(欧米)は、もちろん国内より高くなるのは理解できますよね?
もっと高くつくのは宿泊費です。
ドイツでは通常一泊¥6000位のホテルが、展示会の期間中は、
なんと一泊¥2〜3万円に跳ね上がります。通常の4〜5倍ですよ!
これが一流ホテルかと言えばそうでもなく、日本のビジネスホテルと同等かそ
れ以下なんです。(日本のビジネスホテルは優秀ですよ)
連泊するとわかるのですが展示会期間前日や期間終了翌日には同じホテルの宿
泊費が数万円からいきなり一泊¥6000前後に戻ります。ビックリですよね。
(因みに、シカゴは大都市なので通常でも数万円かかります)

宿泊費を安く済ませる方法としては、アパートを数人で借りたり、民家にお世
話になる方法等がありますが、これは海外に慣れていらっしゃる方じゃないと
しんどいでしょうね。

・上記以外の費用
弊社は海外展示会ではいつも通訳さんのお世話になっています。
通訳さんの費用は一般的なお話ですが、通常8時間で3〜8万円程度かかります。
これは国内の展示会では必要のない費用です。
展示会期間の長さによっては、かなりの負担になります。


■3.展示会期間中について
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
規模や期間については、展示会によって違うので一概には言えません。ただ、
工業系の有名な展示会の規模は日本と比べると桁外れのスケールです。一番に
感じるのは、展示会の搬入・搬出の際のトレーラーやフォークリフトの迫力です。

ハノーファーでは、よくハリウッド映画に出てくるような大きさのトレーラー
が何台も出入りします。また、フォークリフトは世界中のフォークリフトが集
まっているのではないかと思われるほど多くの台数が結構なスピードを出して
走行しています。ホールとしては確か30館程度のホールを使用していて、全部
見学するには1〜2日では足りません。

そして、シカゴで開催されるIMTSは(日本で開催されるJIMTOFのような展示会)
会場事態は東京ビッグサイトと同じくらいなんですが、工作機械を出展してい
る企業のブースは無茶苦茶大きくて、派手な演出をされています。3Dプリンタ
ーを使用して展示会期間中に本物の自動車を1台つくってしまったり、実物の
ヘリコプターを展示している企業もありました!

そう言えば、ブースに回転すしのレーンを実際に作りお客さんに提供していた
企業さんも・・・ちょっとしたお店より大きかったですよ。


内容としては、国内の展示会では興味がなくても、お客さんが取り敢えずカタ
ログ等を持ち帰ったりしますが、海外では興味がなければ持って帰ったりしま
せん。そこの所ははっきりしています。

それと、出展社同士が商材を探しているところもあり、たまにコラボしたいと
いう申し入れがあります。また、ディストリビューターの申し入れも多数あり
ます。ただ、これらは後日、再度数回にわたりコミュニケーションを取り、慎
重に進める必要があるでしょう。

一般のお客様としては、編集後記で書こうと思っていますが思わぬVIPに会え
たり、また、日本の展示会に比べて具体的案件を持ってブースを訪れてくれる
ケースが多いような感じがします。


そして一番違う点は、学生や子供が非常に多いことです。大学生は日本でもよ
く勉強に来られますが、学校単位でツアーを組んで来る学生(小学生〜高校生
まで)や、グループ研究で来る学生が多数来場します。また、親が子供を連れ
て工業部品や機械を説明しながら展示会場を廻っている姿も多数見受けられま
す。海外の製造業の底辺の広さを痛感させられます。
日本の製造業もこうなればいいですよね。


■4.展示会後
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
日本に帰国後は展示会で商談したことをまとめて次に繋がるようにメール等で
コンタクトを取らなければなりません。
出来れば、現地で話を詰めていると、その後スムーズに進むのでしょうが・・・
弊社の今後の課題になっています。

他にも、シカゴの展示会で気を付けなければならない事等、お話ししたいこと
は多々あるのですが、長くなるのでこのあたりで本日は終わらせて頂きます。

これから、海外進出(特に欧米)してみようと考えて入らっしゃる企業さんで、
何かご質問があれば、弊社でお役に立てることがあれば、お気軽にいつでもご
質問ください。

また、逆に他の会社さんはどのようにされているのかぜひ知りたいと思ってい
ます。海外の展示会に出展されたり、営業活動をされている方がおられたら、
ぜひご連絡ください。





鹿島化学金属はプラスチックとプラスチックベアリングの
プロフェッショナルです。

お困りのことがあればご相談下さい。


 鹿島化学金属株式会社
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■編集後記
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 今年の9月にシカゴの展示会に出展しましたが、その際の一コマです。
 3人組のおじいさんが、ひょこひょこと向こうの方から歩いてきて、
 弊社ブースの前で急に立ち止まったのです。

 その中の1人が、弊社の商品を見て工業美術館に飾りたいから、
 揃えることの出来る商品の色と単価を連絡してくれと言ってきました。
 弊社の商品をそういう観点から見たことがなかったので、
 新鮮な感覚になりました。


 そうするともう一人のご老人が、
 商品について質問をしてきたので説明をすると、
 後日図面を送るので連絡してほしいと名刺を頂きました。

 その3人が去った後、名刺をみると
 超有名な宝石メーカーの方々でした。

 しかも、よく見ると名刺には【CEO】と書かれており2度びっくりです。

 まさか、あの3人組が・・・

 人は見かけによらないですね(失礼、悪い意味ではありません)
 全く偉そうな態度は感じられませんでした。
 我々も見習わなくては・・・



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編集・発行:鹿島化学金属株式会社           編集 鹿島 祐二

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