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　　　　　　鹿島化学金属プラスチックベアリングマガジン


　　　　　　　　　　　　汎用旋盤とNC旋盤の違い


　編集・発行：鹿島化学金属株式会社　http://www.kashima-kagaku.com

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こんにちは！


製造部の高祖一雄（こうそかずお・アラフィフ）です。
営業部の菅武史（すがたけし・アラフォー）です。

今回は私たち２人がタッグを組んでメルマガをお届けいたします。


高祖一雄（こうそかずお・アラフィフ）
http://www.kashima-kagaku.com/company/staff.html#koso

菅武史（すがたけし・アラフォー）
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よろしくお願いいたします！



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■　汎用旋盤とNC旋盤の違い
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ベアリングの製造には旋盤という機械が欠かせませんが、
旋盤には“汎用旋盤”と“NC旋盤”があります。

そこで今回のテーマは“汎用旋盤とNC旋盤の違い”についてです。


まずは営業部-菅が言葉の意味を説明いたします。

旋盤というのはモノを加工する際に使用する機械のことです。
高速回転させた材料に刃物を当てて削っていく仕組みになっています。
加工の特徴は、丸形状に加工できるという点です。


これだけではよく分からないヒトもいるでしょう。


お茶碗なんかを作る時に使う“ろくろ”ってありますよね？
アレをイメージしてみて下さい。
粘土が回転して指(旋盤でいうところの刃物に当たります)を
使ってカタチをまーるく整えていきます。そう、まさにアレです！！


次に“汎用”と“NC”に関して。

汎用というワードを調べてみると

“特定の用途に限定せず、ある程度何でも使える”

なんてことが書かれてあります。
まぁ、オールマイティに色々と応用が利くといったところでしょうか。


一方NCというワードを調べると

“Numerical controlの略”

と書かれており、訳すと“数値制御”という意味になります。


つまりコンピューターで数値をコントロールしながら加工できる機械
といったところでしょうか。



それぞれの特徴として…

＜汎用旋盤＞
プログラムを入力せずに加工できるので、ちょっと１ヶだけ作ってみたいとか
いう時には便利（メリット）しかしその反面毎回手作業で加工しないといけな
いので数が増えてくると手間が掛かる（デメリット）

＜NC旋盤＞
プログラムを入力しないと加工できない（デメリット）が、一度プログラムさ
え入力してしまえばあとは次々に加工できるので量産に向いている（メリット）


上記の通り、メリットとデメリットはいずれにも存在するため、どちらが良い
ということは言えません。


では、実際の加工者が感じている機械の特徴の違い、
注意しているポイントなどをわたくし営業部の菅が、
製造部の高祖にインタビュー形式で聞いてみたいと思います。



菅：特徴の違いって実際どういったところで感じますか？

高祖：“NC旋盤”はプログラムでの微調整が可能。
　　　そやから例えば加工誤差なんかがあっても、
　　　簡単なデータ入力ですぐに修正（補正）することが出来る。
　　　そこはやっぱりNC旋盤ならではとちゃうかなー。
　　　でも逆に、決まった作業は出来ても応用が利かないのもNC旋盤やねー。
　　　例えば“チャック圧”。


菅：チャックって？

高祖：チャックというのは品物を掴むツメのことなんやけどNC旋盤の場合、
　　　掴む際の把握力（チャック圧）が強すぎるので、
　　　特に柔らかいプラスチックが相手やとプラスチックが凹んでしまうことが
　　　あるんよ。
　　　それに対して“汎用旋盤”の場合は作業者が自分のチカラ加減で
　　　チャックを締め付けていくから、感覚で自由に把握強度を設定できんねん。


菅：そういう場合は機械の使い分けをしますの？

高祖：そやね。
　　　柔らかいプラスチックを加工する際は品物の表面にキズ（ツメの痕）
　　　なんかが付くのを避けるために、敢えて仕上げ加工だけを
　　　“汎用旋盤”ですることもあるんやで。

　　　例えばテフロンなんかがそうやねんけど、柔らかい材料ほど
　　　チャック圧の影響を受けやすいんやわ。
　　　変形してしまうと加工精度にも影響してまう。
　　　そんな場合は感覚的な部分で応用の利く汎用旋盤が重宝するんよ。
　　　そやけどその場合は作業者の経験やテクニックがいるねんけどな。


菅：加工の際に注意していることは？

高祖：これはNC旋盤・汎用旋盤どちらにも言えることなんやけど、
　　　油の付着には気を遣うかな。汎用旋盤やNC旋盤って機械を動かすのに
　　　必ず油が必要やねんけど、作っている品物の中には水分や油分が
　　　染み込みやすい材料もあるんやわ。
　　　ただの水なら蒸発すれば良いのかも知れへんけど、
　　　そういう材料の場合は吸った油がシミになってまうから
　　　メッチャ厄介やねん。


菅：お客さんの目から見ればただのヨゴレに映ってしまいますもんね。
　　ヨゴレると商品価値が無くなっちゃうので営業としてもそこに気を配って
　　もらえると非常に助かりますわ。

高祖：加工中に油が飛び散ったりするのはしゃあないとして、
　　　その油がワークに付かない様に回りをコマメに掃除したりしているんやで。


菅：なるほど。だからいつも汚い格好してはるんですね(笑)

高祖：オマエ失礼なやっちゃなー(笑)


菅：旋盤(せんばん)だけに失礼千万(せんばん)でした〜(笑)


・・・という感じで、わが社では部署間の垣根なく、
　　　みんな楽しく仕事をしています。





鹿島化学金属はプラスチックベアリングのメーカーです。
様々なプラスチック材質を取り扱っているので、
たくさんの加工ノウハウを持っています。

なにかお困りのことがあったら是非一度お声掛け下さい。


　(担当：製造部　高祖一雄　　営業部　菅武史)




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■編集後記
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　改めまして営業部の菅(すが)です。

　６月になりました。新入社員の皆さんは少しずつ慣れてきた頃でしょうか？
　さてわが社においても４月に新入社員が２名入ってきてくれました。
　二人とも学校を卒業したてですのでとても初々しく一緒にいるだけで
　こっちまで若さを取り戻したかの様な錯覚に陥ってしまいます
　（錯覚だけです。笑）

　またそのうちメルマガにも登場する機会があるかと思いますので
　楽しみにしていて下さいね。

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　改めまして製造部の高祖(こうそ)です。

　昨年大型バイク(大型自動二輪)の免許を取りました。
　若かりし頃、中型バイクの免許を取って峠でヒザスリスリなんてことを
　やっていたのですが、バイクに乗らなくなってウン十年！！

　思い切って教習所に通い始めました。
　教習所に来ている生徒さんも私と同じ様なオッサンばっかり！笑
　寂しいことに若い子は少なかったですね。

　苦労して何とか免許を取り、なんとか大型バイクも手に入れました。
　週末はアチコチいって楽しんでます。



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