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(株)ソフィア メールマガジン 24.7.28発行
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今日のテーマ
江戸CSR・・・人間観の勝利<(_ _)> 従業員の教育・訓練
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江戸商家の従業員である「丁稚さん」や「手代さん」がどんな状況だったのか、
江戸商家がずっと300年も続いている事実にどのように関係しているか
興味のあるところです。

企業継続の秘密の一つがそこにあるように思います。

まず、「丁稚」。

12〜13歳ころ商家に丁稚として入ります。
4〜5年間、社員見習いです。
給金はなく、たまに小遣いがある程度。
掃除、子守、読み書き・そろばん、下足番ほかが仕事で、
営業にはタッチできません。

その次が、「手代」。

15〜16歳ころ。
「若い衆(しゅ)」と呼ばれ、いわば「正式社員」です。
販売を中心にして、仕入、出納、記帳、倉庫管理などが主要業務。
手代として8年間仕事をした後、帰省が許可されます。
「初登り」といいます。

その後、6年目に「二度昇り」、
その後また6年後に「三度昇り」があります。

この間にふるいにかけられ、何人かが番頭に昇格します。

そして、「番頭」。
手代をまとめる役職です。

その上が「支配人」。
支配人の上に総支配人、元締めなどを置いているところもあります。

「別家」。
年季奉公を無事務め終えて主家の暖簾を分けてもらえる資格の者です。

松坂屋の伊藤家では、日勤別家は経営の合議者、
暖簾をもらって退職した人は在宅別家といって区別していたようです。

以上一例。

「このような立身出世のキャリアプランが確立していたので、
志を持った若者は、いつの日か支配人あるいは暖簾分けで独立できる別家になるのを
夢見て、懸命に努力を重ねた。

そこでは階級による差別はなかったのである。
(平田雅彦著 ドラッカーに先駆けた江戸商人の思想 p128)

朝の起床は6時、夜寝床に入るのが8月までは午後10時、9月からは午前0時、
衣服は木綿で支配人の指図なしには作れない・・・・。

いろいろときつい生活の連続だったようです。
(三井家の「家内式法帳」から)

「厳しいしつけも、使用人たちにとって、修行の一つとだと受け取られていた。
人間が一人前になるには、修行という過程が必要だというのは常識で、
これを覚悟して入社していたのである。

もちろんお役御免となれば、食うにも困るという彼らを取り巻く環境が
ハングリー精神を与え、我慢してそれに耐えたという一面もある。

それに加えて大切なことは、日本の商家には主人を中心とするファミリー意識があった。

人々は家族の一員としての心の通い合いもときとして感じた。
それが厳しいトレーニングにも耐える心を支えたのである。」
(平田雅彦著 ドラッカーに先駆けた江戸商人の思想 p132)

手代になるとき元服式をあげ、名前まで親のつけた名前を変えて
その家の名前に変えさせられました。
手代になることは正式社員になることですので、
社員になるのを契機として、その商家の家族に加わったということです。

あるいは弟子入りするために入門を許されたということです。

今の世界では、雇用契約はあくまで個別のもので労働に対する対価として
賃金が支払われます。

しかし、江戸の商家は違った。

「使用人が良いも悪いも主人たるものの心がけ次第である。・・・。

上職にある手代は使用人対して良く愛情をもって接し、
私心なく優れた人を取り上げ悪いものをやめさせ、
上下心を合わせることが大切である。

そうすれば仕事でできないことはない。・・・・。

誠実さを持って人を使えば、人はまた誠実さを持って応えてくれる。

上に立つものが邪の心の持ち主であれば下もその通りになるものだ。」

と、三井家の2代目の三井宋竺の遺した「宋竺遺書」にあります。

人とどのように相対するのかという人間観がしっかりと確立しています。

人を大切にするとの根本的な考え方が、江戸CSRの原点であり、
奇跡的といっても良い事業の継続の原因になっていることがわかります。


人間観の勝利です。(^_^)v


最後までお読みくださってありがとうございました。

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