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★★★ 【WWJ地球環境メールマガジンEpsilon 】
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2015/4/22 96号
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目次:地球白書要約 17−14
去る1月28日に『 地球白書 2012-13:持続可能で心豊かな社会経済を目指して』
(本年2月25日刊)の目次をお伝えしました。今回より、全17章の章別サマリーを
17回にわたり配信致します。尚、末尾のように同書の特別頒布も再開致します。
(次回第15章配信予定日2015年4月24日: 前回第13章配信日2015年4月20日)
<第14章>気候変動に脅かされる、世界のフード・セキュリティと平等
Food Security and Equity in a Climate-Constrained World
工業的大規模畜産では、トウモロコシとダイズを主原料とする濃厚飼料(抗生物質と
成長促進ホルモンが添加される事が多い)を与え、ブタは6か月、ブロイラーは6週で
出荷できる。過密飼養のために、土地の使用面積も相対的には小さく、森林伐採や土壌
浸食と無縁かのようであるが、大量の飼料生産に広大な農地を要している。
さらに畜産には、根源的に「不効率」が存在する。スタンフォード大学のR・ナイラー
の研究によると、食肉からのカロリーを摂取は、直接的に穀物を食する場合の2〜5倍
(工業的大規模畜産で生産される牛肉なら10倍)の穀物が飼料原料として必要になる。
世界全体では、ダイズの85%はダイズミールと油に加工され、そのミールの90%は飼料に
振り向けられる。中国は世界市場で取引されるダイズの半分以上を買付けているが、大半
はブラジル産で、そのダイズ生産量の40%以上に相当する。この輸入によって、中国は
自国でダイズを生産するならば必要になったであろう「バーチャル・ウォーター」を輸入
しているわけで、これは同国が必要とする水の14%に相当する。ユネスコの研究によれば、
世界の農業部門の「ウォーター・フットプリント」の29%は畜産部門が占めている。
地球規模での畜産拡大は、気候変動の促進要因となる。国連食糧農業機関(FAO)の
2006年発表の研究によれば、二酸化炭素換算で地球温暖化ガスの世界の排出量の約18%は
畜産部門が占めている。一方、世銀の環境専門家の分析では、18%ではなく51%とされている。
近年のFAOの報告によると、人口と所得の増大を考慮した場合、2050年の世界人口に
不足のない食料を供給するには、食料生産量を70%増大させる必要がある。一方、世界の
土地の25%が劣化し、地表水も地下水も不足と汚染が深刻化すると指摘している。さらに、
気候変動が気候パターンを変化させた場合、農業内部の畜産・主食作物・非食料作物・
バイオ燃料原料作物の間での、水と土地を巡る競合が広がると警告している。このシナリオ
では「大規模畜産と増大し続ける畜産品の消費」の軌道修正こそが、解決すべき重要課題
としている。
著者:Mia MacDonald is executive director of Brighter Green, a nonprofit
public policy action tank based in New York City that focuses on the
environment, animals, and sustainability, and a Senior Fellow at Worldwatch
Institute.
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