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                            2012/7/20 76号  
目次:
●レポート:アースポリシー研究所から

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Eco-Economic Indicator

■世界の水力発電は底堅く増加
by Hayley Moller

関連グラフ
http://www.worldwatch-japan.org/graph03.html

 世界の水力発電量はこの40年にわたり、年平均で3%という安定した増加を続けてきた。
2011年でみれば、水力発電量は3兆5000億kWhで、世界の総発電量の16%前後を占めていて、
そのほとんどは4万5000を上回る大ダムによるものである。今日、水力発電を行っている
国は160を上回る。

★図1 世界の水力発電量(1965―2011)

 なかでも、中国・ブラジル・カナダ・中国の4か国で世界の水力発電量の半分以上を
占めている。

★図2 国別の水力発電量(2011)

 世界の水力発電量の近年の増加分の多くは中国によるものである。同国では2000年に
2200億kWhであったが、2010年には7200億kWhに増加している。尚、2011年は干ばつにより
若干減少したが、水力は同国の総発電量の15%を占めている。

★図3 中国の水力発電量(1965―2011)

 中国に続く世界第2位はブラジルであり、水力は同国の総発電量の86%を占めていて、
年間総発電量920億kWhという世界最大のイタイプダムをはじめ450基のダムがあると
みられている。

 続くカナダは475基のダムによって、同国の総発電量の62%を水力が占めている。豊富な
電力はアメリカへ毎年500億kWh前後が売電されている。これは、アメリカの400万強の
標準的世帯の消費電力を賄うに十分な量である。

 世界第4位のアメリカは大半のダムが1980年以前に建設されたものであり、ここ数十年、
目立った増減はない。たとえば、コロラド川にある同国最大のグランドクーリーダムは
1942年に完成している。今日の同国の総発電量に占める水力のシェアは7%を上回る程度で
ある。欧州連合(EU)もほぼ同様の状況にあって、ここ30年の水力発電容量の年増加率は
1%に満たない。2011年、EUの総発電量に占める水力のシェアは9.5%である。

★図4 アメリカとEUの水力発電容量(1980―2009)

 世界第7位のノルウェーにおいては、総発電量に占める水力のシェアは極めて大きく95%
に及んでいる。同様に水力のシェアが際立って高いのは、100%のパラグアイ、88%のエチオピア、
68%のベネズエラなどである。アフリカの数か国およびアジアの小国にあっては、このシェア
が実質的に100%ともいえるブータン・コンゴ民主共和国・レソト・モザンビーク・ネパール・
ザンビアなどがある。

★図5 総発電量に占める水力のシェアが大きい10か国(2011)

 大ダムは中国とブラジルを中心に、エチオピア・マレーシア・トルコなどで増設されているが、
潮力発電や波力発電、あるいは小水力発電といった流体力学に基づく発電方式も大きな可能性を
有している。

 潮力発電ではフランスのラランセ潮堰ダムが最大発電容量24万kWで、1966年に稼動を開始、
現在も稼動中である。韓国では2011年8月に25万4000kWのプロジェクトが完成し、同国西海岸
の50万人に電力を供給できる。ニュージランドでは最近、新たなプロジェクトが承認された。

 波力発電も世界の技術者と投資家の注目を集めている。フランス・スコットランド・
スウェーデンなどの発電装置も、こうしたブームを後押ししている。世界エネルギー会議
の推定によれば、波力発電は最大で100億kWの発電容量を可能にする。これは、現在の世界
の総発電容量の2倍を上回るものである。

(次回配信予定 8月10日)

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